2025年2月5日水曜日

気候危機と平和の危機の講演会

         2月4日(火)

 昨日、気候危機と平和の危機 という題での講演会がありました。以前から気候危機に関しては特別に関心があるので、アミューあつぎへ行きました。40名ほどの参加者でした。年配者の方が多いかもしれませんが、若い方もいました。私は現状の気候危機をほって置いたら人間など生物が住めない地球になってしまうとの思いが ありました。

 CNピースあつぎ という主催でした。講師の武本匡弘(プロダイバー 環境活動家)さんで、これまでお名前は知っていましたが、お話は初めて。

 ダイバーになって47年目の武本さん、海に潜って海の中から地球を見てきた人です。

 日本の海、27年ほど前はそれこそきれいな海だったのですが、特に沖縄の海は2年前ほとんど瓦礫。海水温度が高くなり、サンゴが死滅していき、そこを住みかとしている魚たちもいなくなって,瓦礫となっています。私は山などの問題に関心を寄せていましたが、最も気候危機の影響を受けてよくわかるのは海なんだと知りました。

 原発や火力発電の影響は大きい。原発の炉を海水で冷やし海に戻すときは7度℃高い海水になっています。毎日7℃高い海水を捨てるので、原発が立地している日本海は太平洋の高温の海と同じくなっています。

 ミクロネシアの島々の子どもたちは米軍に入隊せざるを得ない。ところが、温暖化で海水が増して島が沈む危機があるので、米国に難民申請しているといいます。米国による67回もの核実験は広島の核の1000倍もの威力があるという。

 海水温の上昇や海面上昇の原因は二酸化炭素、排出量の約70%が日本も含む10カ国。これによるリスクの高い33国約9%が大変な影響をうけています。

 そこで、2015年のパリ協定から、世界中で気候危機を回避するための取組が始まっていますが、日本を含むアメリカなどは遅々として進まない。むしろ、温暖化が加速している。

 二酸化炭素は数十年から数百年、大気中に残るので、若い世代は子どもを育てられないかもしれません。

1984年、北海の海は氷がとけて白熊が捕食できず餓死。海水温が29°を境に、ウミガメはメスになります。これを下回るとオスになります。今オス1に対しメスは116で、それほど海は 高温になっています。一度上がった地球の平均気温は下げられません。1.5℃まで抑えないとそれ以上になると、臨界期を迎え、暴走します。去年は1.5℃をこえたそうです。

それと海洋プラスチックの問題があります。

 まさに、温暖化防止は気候正義が求められるのに、日本人はのんびりしています。

それはたぶん、マスコミの情報が不足しているのかもしれません。大企業から広告をもらっているのでできないのかもしれません。多くの人が気づいたときにはすでに遅しとならないために、実態を知ってもらうことが大事です。