2023年4月23日日曜日

ASVNの10周年記念式典と講演会

               4月22日(土)ASVNの10周年記念式典と講演会

  昨日、ASVNの10周年式典と講演会が大成功で終了しました。約100名の方が参加された様子は最近になく、圧巻でした。

 町長、教育長、県議、議員、防災士、防災指導員など招かれてきた方の他にも聞きたくて来た人もいました、講演会の講師の方はそれこそ防災、危機管理の専門家で、拓殖大学大学院地方政治行政研究科特任教授・防災教育研究センター長である濱口和久氏でした。

 「 迫りくる田規模災害 私たちの備えと危機管理」という表題での講演でした。

                    

 濱田氏はまず参加者に女性が少ない、誰もが関係するので半々はきてほしいとのこと、もっともなことです。では、なぜ女性の参加が少ないのか、どうしたら来てもらえるか、課題です。

 ハザードマップの活用についての言及のほかに、大規模災害が起こったときの対応では、同じ地震国であるイタリアの災害ボランティア体制に学べと言っていました。イタリアは国として災害の時の体制・仕組みを作っていると。記憶が不確かですが、東日本大震災後、しばらくは災害発災時の対応や避難所での食事やトイレなどが問題になっていました。議会で取り上げた時に赤旗新聞では、イタリアでは地震などが起きた場所に24時間以内に、大型トレーラーなどで料理人が駆けつけてあったかい食事を提供する仕組みになっているとの話には驚いたことを思い出しました。

講師の先生の話では職能集団の体制ができているから駆けつけることができるのだということのようでした。日本は無償ボランティアからの脱却が必要と語っていました。イタリアの職能集団にはボランティアだけど有償になっているので、即座に駆けつけることができるのでしょうか。

 大規模災害で私たちが対応の準備をしなければならないものに、富士山の噴火です。今から300年ほど前に起きたことが最新で、その前には30年ごとに噴火がおきていたようです。では、大規模災害が起きると何が困るか。それは北海道で起きた胆振地震の教訓で、北海道全域で停電が起きて1か月もの長期間も続くことがあるということです。

 停電の後に通電火災が起こりやすいことが強調されました。そのために、地震などで停電が起きた時に、ブレーカーを落としておくことが必要です。その時、私たちは慌ててしまってブレーカーを落とすことなどできませんから、感震ブレーカーをつけることが必要です。町は全町民に感震ブレーカーを取り付けることが必要だと強調していました。

 日常防災の重要性にも触れていました。子どもの時から防災訓練をしていくために、中学生の時から防災訓練をしておき、日頃から緊急時へのスムーズに移行できるようにしていくことが必要と。

 それと、避難所に行くとき、ペットをどうするか、同行避難ができるかどうかが問題です。

 私は昨年、日本共産党議員団で実施したアンケートで、多くの人が困ったこととして、ペットを連れて体育館などに一緒に避難することはできるのか、できないだろうから車中泊したとの話がありました。これも、大事なことで、最近町の環境課では、同行避難の際のペットボランティアの募集をしていました。

 30年以内に必ず起こるであろう、大規模地震や災害に対し、どうしても事前にできることはやっておくことが必要です。