2017年6月17日土曜日

脱原発に取り組むには

 6月17日(土)  「日本と再生」という映画

 昨夜、予定していた町田の市民フォーラムへ「日本と再生」という映画を見に行きました。一緒に行く人が行けなくなってて一人でしたが、原発が事故を起こして、もはや再生エネルギー にシフトしていく道を選ぶにはわからないことばかり。疑問もある、そんな思いの人にも良く分かりました。ヨーロッパのドイツやオランダ、デンマーク、中国、アメリカなど7か国を取材して、最後に日本でも全国各地で自主的に地域で電力を発電していることを紹介していました。

 特に、ドイツは日本の福島原発事故で決断、原発から2020年までに脱原発、2050年までに脱化石化、再生エネルギーに切り替え ていくとのロードマップを国会で決めて、省エネと再生エネルギーを作っていっています。ところが日本で、ドイツはフランスの原発を輸入している、との話がまことしやかに語られていることを打破するために、いろんな人に取材をしていました。フランス原発エネルギーはドイツを経由して他所の国へ運ばれていることを、輸入していると曲解しているのかもしれません。実際、ドイツは再生エネルギーをフランスへ3倍も輸出しています。

 風力や太陽光発電で外国では儲かっていること、原発のように一部の資本が儲かるのではなく、地域でエネルギーを生み出して地域にお金が入る仕組みは雇用を生み出して、経済が活発になっています。映画では39もの論点が盛り込まれているので、1回では無理で3回ぐらい見た方がいいとの飯田晢也さんの話でした。


    今日は千葉県多古町産直センターへ


 そして、今日は千葉県多古町で「私の電気」を発電している 太陽光発電などを見学、おいしい昼食を食べた後、ドイツ在住の村上敦さんのフリージャーナリストとしての話を聞きました。
 
 多古町産直センターには、モミの保存や野菜の保冷に太陽光発電を使用しています。
 私たち新婦人の仲間760人は太陽光パネルの設置に投資をして、10年間毎年野菜や果物、コメコースで還元されます。

 村上さんは45歳、通信・土木工学技術者でしたが、ドイツに留学、チェルノブイリ原発事故で、原発へ切り替えたそうです。村上さんはまず、ドイツ人は演繹的な考え方、目的をじっくり議論をして決めたら、あとはそこに向かって実践していくと。ところが日本人は機能的考え方、目的よりも、少しずつ立ち止まって考えていくタイプで、改良型かな。ドイツには会議はほとんどないといいます。

 そういえば日本人は、原発事故を起こしても、また再稼働。でも、使い終わった燃料棒をどう処分するかの議論も結論もなしに再稼働です。
 でも、ドイツも、チェルノブイリ原発事故の後も、切り替えることはできず、25年もかかって、福島事故で切り替えたそうです。日本も時間はかかっても、あきらめずに、取り組むことが大事です。