2017年9月17日日曜日

第62回神奈川県母親大会・第10回海老名市母親大会

  9月17日(日) 神奈川県母親大会・海老名市母親大会

 以前から参加したいと思っていた大会でした。
午前の部はドキュメントタりー映画「いのちの森ー高江ー」を見て、その後ミニ講演「沖縄の基地と自己決定権」という題での琉球新報社東京支社報道部長の新垣 毅さんのお話でした。
 沖縄の映画はこういうところでないとなかなか見れないですから。沖縄本島北部は山々が覆っていて天然記念物や固有種の生物があふれていて、自然の中で生活する人々の中に、突然、米軍のヘリパットを建設。人々の合意もなく、警察を500人も動員し、反対する人々を強引にゴボウ抜きで排除。少しでも抵抗するものなら警察力で逮捕。ここは日本ではないのかと思わせるほど、強引な日本政府と防衛省。

 沖縄の人々は72年前の沖縄戦で4人に1人を亡くしており、その後は米軍に銃剣とブルトーザーで土地を強引に取り上げられ、今また同じことがやられています。これまでどれだけの人が米軍に殺され、女性暴行などで苦しまされてきたのか。命と自然を守るために、保守も革新もないという思いで、日本政府とたたかっているのです。

 本当は米軍は沖縄に駐留する金食い虫の海兵隊を撤退させたいが、日本政府が留まらせているというのです。国民の命と生活を守るはずの政府が国民を苦しめている、こんな政府なんかいらない。

 そうそう、今朝のニュースには驚きました。安倍首相は臨時国会冒頭に解散することも排除しないというのです。閣僚の入れかえをして新内閣成立後は北朝鮮の核ミサイル問題が勃発してからは世論調査で支持率が少し上向きになったこの時点で総選挙に打ってでるのは、まさに党利党略だといわざるをえません。

 さて、母親大会、午後の部は海老名高校吹奏楽部の演奏の後、記念講演「人にやさしい国にー精神科医から見た日本」という題で、香山リカ教授のお話でした。これもぜひ聞きたかったものです。
 金曜日の夜9時半からNHKで「香山リカのココロの美容液」という番組を聞いていたので身近に感じていました。

話はとても分かり易く、さすがですが、でもちょっとくどいかな。15日は札幌で行われた「きょうされ
ん全国大会」のシンポジウムで講師を務め、その翌日は精神 保健大会でも話をしてきたそうで、その足でここ海老名に一足飛びでした。私より10歳は若いだろうな、とてもはつらつお元気でした。

 1年前の津久井やまゆり園での19人の殺傷事件からの導入でした。あの事件は特殊の優性思想の持主で精神的に問題があるとは言えない人物といいます。今の世の中、差別思想が蔓延し、生きるのが息苦しい、自分より弱いものを攻撃することにより、被害者意識を克服しようとしている。
 ネット上ではものすごいことが起こっているそうです。例えば香山先生が関わる日本が戦前中国で行った中国人捕虜などへの人体実験 を行った731部隊について検証する会で活動していることがわかると、ものすごい批判が来るそうです。日本をおとしめるな、と実際にあったことなのになかったことにしようとしているのです。安倍首相の、先の戦争は侵略戦争ではなく、正しい戦争だった言ってはばからない、これと一緒ですね。、