2018年9月17日月曜日

ドイツの脱検発に学ぶー講演会

  9月17日(月)敬老の日

 実は今日は半原糸の里文化祭で、通常ならそこに出かけるのですが、今回、私は厚木市文化会館に出かけました。「9条かながわ大集会2018年イン厚木」の午前中の部、第2分科会 講演「脱原発のドイツに学ぶ」ドイツは国策として現月廃止を決めたー参加するためでした。
 講師は愛知県知事選挙にも出馬したことがあるという池住義憲氏でした。海外に、いくつもの国を訪問し歴史や・平和を学ぶ旅をしてきたそうです。
 ドイツが原発を廃止すると決意した3つのポイント ① 事故は起こり得る
 ②一度事故が起きると取り返しがつかない ③原子力に代わるエネルギーがある 福島原発事故が起きてから2か月半で決意。ドイツは「安全なエネルギー供給に関する倫理委員会」を2011年4月4日、17名で立ち上げましたが、原子力の専門家や電力会社関係者は一人も入っておらず、どのようなエネルギーが提供されるべきかは、電力会社ではなく社会が決めるべきだとの考えからだそうです。日本と全然違います。会議ははじめ、中、終わりと公開で行われ、5,6時間もかけます。参加者は質問もできます。
 結論は10年以内に、原子力エネルギーの利用から 撤退する。ドイツ社会はこの目標のため、必要な対策に取り組む義務がある。連邦議会は責任をもってエネルギー大転換の目標を設定し、最大限の効果的政策を各州との連携で進める。
 再生可能エネルギーを2020年までに35%にする。
 原発は2020年末までにすべての原発稼働停止を2011年6月6日に閣議決定していました。

 私も参加者はなぜ、ドイツは福島原発事故後、すぐに原発廃止を決意することができたのか、と考えました。日本の場合はこうならず、安倍内閣は残り原発を再稼働させ、 さらに新規も作ることを考えているようです。それは、問題のとらえ方に違いがあり、経済問題ではなく倫理の問題として捉えるといいます。もっと奥深くには、ドイツはユダヤ人ホロコーストの反省、宗教観が根底にあったのではと。
 では、日本人も第2次世界大戦で、アジア2000万人、310万人の国民を犠牲にした戦争を経験したことがありますが、日本はその反省がないことが違いかなと思うのです。