2016年12月10日土曜日

教育民生常任委員会の陳情審査

   12月9日(金) 教育民生常任委員会で陳情審査

 常任委員会は陳情審査が3件あるので、午前中はかかるかなと予想していた通りでした。
陳情12号は「安心・安全の医療・介護の実現と夜勤交代制労働の改善について、国への
意見書提出を求める陳情」で、趣旨了承が4人で、不採択は公明党の2人、共産党のみ採択を主張しました。病院での医療・介護の現場では安心・安全となっていないので改善を求めています。病院内で解決しろと言ったり、医師や看護師を増員すると税金が増えるし、苦しい経営側に配慮しないといけないという意見が大半をしめました。医師・看護師の健康が守れなくて、患者の命を守ることができるのでしょうかといいたい。

 陳情13号は「介護従業者の勤務環境及び処遇改善の実現について国の意見書提出を求める陳情」では、上と同じで、趣旨了承が多数、公明党2人が不採択、共産党のみ採択を主張。 
 議員といっても、みな現実のことを知らないで自分でこれまでに見聞したことを主張している感じ。
やはり、陳情をだした医療連の方にきてもらってきちんと説明を受けないとだめですね。

 陳情14号は「人間らしい生活の保障を求める意見書の採択を求める陳情」は今回初めて。生活保護受給者に関わるもので、テレビの設置を一時扶助にして、夏季・年末の福祉手当の創設、母子加算などの加算、扶助費等の見直しをやめて、生活保護基準費を削減前にもどして、という主張です。生活保護受給者は恵まれていると言ったり、エアコンを切ったりして電気代を少なくしているという生活に対して、それはみなやっている、甘えている、働きたくないから生保を受けているなど、もっと努力をせよと議員たちはいうのですが、生保受給者の実態をみていない気がしますよ。

 日本全体では生保の利用率は1.6%だそうです。町への聞き取りで、保護率は14.5。どういうことか後で聞いたら、1000人当たりの受給者の数。今年7月現在で409世帯、586人だそうです。
 生保基準以下の人がたくさんいるのに、贅沢言っているというとらえ方です。日本は生保を受けさせないようにしているので、対象者はたくさんいるのに、受けられる人は少ないのです。皆生活が苦しくなっているので、弱いものに厳しくなっている感じでしょうか。憲法25条では文化的最低生活を受けられるようにするのが国の務めでしょうに。それをやっていなくて、皆足の引っ張り合いをさせているのです。