2018年2月14日水曜日

「ダウン症の娘と共に生きて」の金沢泰子・翔子さんの講演会

  2月10日(土)ダウン症の娘と共に生きて

 金沢泰子さ、翔子さん親子による「ダウン症の娘と共に生きて 」という題で、文化会館3階で行われました。もう1時間以上前から聞きたいという人が押し寄せ、満杯の状況でした。初めに、翔子さんいよる揮毫が行われました。後で母による説明によると、筆は炭をつけると20キロにもなるという重さの大きな筆を動かすというのですから、すごいです。撮影のフラッシュを浴びながら、全精神を傾ける姿に皆感動の渦に飲み込まれました。
それから、マイクをもって今、アパートで一人で生活していることをシンプルな言葉で話します。詳しくは母である泰子さんから、話されます。翔子さんは今33歳、母泰子さんが42歳の時出産、52日目に知能がない、ダウン症だと医者に宣告されます。
それでも、小学校の担任から翔子ちゃんがいるおかげで、みんなが穏やかになる、やッしくなる、と言われます。闇の中に光がある。養護学校に通うように言われて学校に通わず、自宅で書道の楷書を身につけさせます。毎日心経276文字を10組書く。指の節々が痛くて泣きながら書いたといいます。
これまで母は娘と共に苦しんでいると思っていたが、娘は喜んでいる。世間体を気にしている親であったが、娘は欲望がない、人と争ったりしない。競争社会に入れなかったが、その分幸せのようです。