2020年1月3日金曜日

不正義を許さない、表現の自由・言論の自由を守る覚悟とは

                      1月3日(金)全国革新懇ニュースから考える

 昨日、娘家族がやってきて一緒に新年を祝いました。1日は息子家族でした。5日には東京の渋谷にあるレストランに勤務する娘がやってくるので、子どもたち全員が集まります。1年に一度こういう機会があるのは大事です。パティシエの娘はどんなお菓子を持ってきてくれるのか楽しみです。

 昨夜、暮れに届いた全国革新懇ニュースを見ていたら、東京新聞社会部記者の望月衣塑子さんのインタビューが載っていました。記者として菅内閣官房長官に質問を続けている彼女は、これまで数々の質問妨害にあってきていますが、絶対に不正を見逃してはいけないとの思いからでした。政権に都合の悪いことを隠すために、口封じ、文書改ざん、虚偽答弁とありとあらゆる手段で国民を騙してきた安倍政権。最近は特に、メディアへの圧力とメディア側が委縮することの危機感から闘っている人でした。

 私が議員になってからすぐ、知らない方からいろいろ不正を告発する電話やメールなどがありましたが、問題は自分が誰なのか、教えてくれないことでした。だから直接会話をするのが困難でした。私に期待する気持ちからでしょうが、私にはその不正を確認することができませんでした。不正を正したいとの思いはありましたが、私を信頼してくれないのかと残念でした。 

 1月1日、香港ではいまだ100万人のデモが続いています。この原動力は何なのか、知りたいと思っていました。
 全国革新懇ニュースの6面は、平和の少女像、人権・平和に貢献したい、 「表現の不自由展・その後」限定再開に抗議 との見出しで、韓国のキム・ソギョンさんのインタビュー記事でした。平和の少女像の作者でもあり、「表現の不自由展・その後」でテロ・脅迫により展示が中止になったことなどの思いを語っていました。
名古屋市の河村市長が会場で「日本の国民の心を踏みにじる」と発言し、分担金を出さないと圧力をかけ、芸術監督の「検閲とか圧力ではない、安全のために中止する」との発言を受け、あいちトリエンナーレ2019の展示が中止にされました。
 その後、再開を求めて行動されましたが、限定再開でした。
 
 韓国では、表現の自由、言論の自由が侵害されたとき、声をあげるといいます。独裁時代にも声をあげ、捕らわれる覚悟で闘っていたそうです。その方から見ると、日本社会では行動や自覚が恐怖に負けているとの指摘に頷かざるを得ませんでした。
 
 戦前の日本共産党は弾圧を覚悟で国民主権・男女平等等を主張し、戦後も綱領を確定し、その主張を受け継いでいますが、私にはその覚悟はあるのかと問われているようでした。