2018年12月2日日曜日

韓国視察の報告会に参加

         12月2日(日)海外視察報告会 新時代の韓国へ

 1週間ほど前に、よく研修に行く多摩自治研より案内をいただいていた海外視察「韓国」の報告会を聞きに、日野市の「ひの社会教育センター」へ行ってきました。
 韓国といえば、従軍慰安婦問題、徴用工問題など戦前の時の負の遺産が解決していない中で新しいムンジェイ政権になってどう変わったのだろうかとの思いでした。
 韓国では近年、政府・公的機関、労働組合などからも独立し、非政府組織として国連でも活動する「参与連帯」(政治や経済の問題も民間で監視)や東アジア最大の環境NPO「韓国環境運動連合」などを視察してきたそうです。
 韓国はキリスト教信者が国民の3分の1以上、人口2万の地域に協会が21もあり、宗教家は社会のしくみをよくしたいとの思いで活動しているとのこと。軍事政権下で全ての組織が壊され、特に農村は教育機関とは別に「プルム学校」と呼ばれる民間の農業を専門に学ぶ3年間の寮生活で野菜作りや園芸、畜産を学び、人格教育を進めています。視察したところはコメ作りに合鴨農法など有機野菜作りでした。
 戦争中、日本は韓国併合で植民地化し、韓国でも志願兵令から徴兵制へ、創氏改名、韓国の新聞社の廃刊、思想統制など戦前の日本と同じことが行われていたのでした。

 なぜ、有機野菜か疑問を投げかけると、戦後、日本は韓国への援助と称して大量の化学肥料などを売り込み大儲けをしたが、畑作やコメ作りなどかえって荒れ果て、今自給率は日本よりも低いそうです。それで、有機農法など合鴨農法は日本から学んだとのこと。

 視察した先生の話を聞いているうちに、これまでまた今、問題になっている従軍慰安婦、徴用工問題など、日本では「もう終わったこととして、なぜ蒸し返すのか」といいますが、日本政府が従軍慰安婦問題や徴用工問題があったことを認め、謝罪していないことを怒っているのだということでした。足を踏んだ人は忘れるが、踏まれた人は忘れない、という言葉をかみしめました。