2019年11月29日金曜日

「シード」上映会&愛川の有機農業者と教授のトーク

            11月28日(木)

  12月3日から12月議会が始まります。ちょうどこの日配布された議会資料の目通しをしてから、午後4時から始まる映画とトークを見に行きました。場所は法政大学多摩キャンパス、エッグドーム5階ホール。行ったこともないので心配でした。そこで橋本まで車で行ってそのあとはバスに乗って着くことができました。
 
     シード(生命の糧)の上映会&トーク
 まず、シードという映画の上映。200人ぐらい入る部屋に7割ぐらいでしょうか。
私たちの命を繋ぐ種が長い間世界各地で受け継がれてきましたが、20世紀のうちに野菜の種の94%が消滅したといいます。それは世界の種子市場を多国籍企業が独占したから。
 遺伝子組み換え作物が登場し、多くの国で農家が種子を保存し翌年まくことが禁止されるようになりました。世界の農家の声を通してその現実を知ることになりました。
 種子の多様性が失われたのです。在来種が失われ続けている今、世界中の種の守り人ができる手段で守ろうとしている姿に希望を感じました。

 遺伝子組み替え作物で子どもたちの命が危機にさらされているとの親の訴えに戦慄が走りました。残念なことに具体的な訴えを書き留めることができませんでした。こういう種類の映画は文字を追うことに精いっぱいで画面全体を見るのが、テンポが速くて追いつかないのです。感動的なのは、あらゆる作物の種子や花の美しさを見せてくれたことです。 多国籍企業が種子を掌握し、 インドでは27万人が自殺の現実。涙なしには見ることができませんでした。

 種子の大切さ、たくさんの種子を残すことの意味について語られました。多種類の種子を保存しておけば、気候の変動に対応できる種子があれば飢え死にしなくてもいいのです。
  今、日本でもアメリカの要請でいとも簡単に国会で種子法を廃止しました。反対しても過半数以上は自公議員ですから。それでは種子法廃止によって日本国民はどんな影響を受けるのでしょうか。まず、種子の値段が上がります。穀物にも自家採種できないF1種やGM種が普及する可能性があります。
 今でもF1種が種子の多くを占めていますので、自家採種したら知的財産権違反として訴えられることになるのでしょうね。

 希望は種子法廃止後、 今11道県に種子法の代わりになる種子条例を成立させていることです。