2018年10月4日木曜日

議会総務建設常任委員会の視察でした

   10月1~3日(月)~(水) 議会総務経済常任委員会の視察

 予定通り午前8時ごろ迎えが来て、出発。日程は1日目は長野県飯田市、2日目は塩尻市、午後上田市、3日目は群馬県長野原町を視察で訪れました。

 飯田市は地域まちづくり委員会について、塩尻市は地方創生リーダーシッププログラムについて、どちらも地域の問題を解決するために、どのような方法をとるかの違いがありました。

            飯田市の視察

 飯田市はこれまでの縦割りの地域組織では少子高齢化に伴う地域力の低下、役員負担の増大、担い手不足などの課題は解決しないとの認識から、横の連携を重視した仕組みに変え、全体の中で費用を投入していく仕組みが必要として、新たな地域自治組織・まちづくり委員会を作っていくことにしました。
 そして、市政運営の考え方や市政の重要課題を市民に語り、地域の課題や市民の思いを一緒に考え、意見交換する場として市政懇談会を実施。これまで役員が中心になって行政への要望をしていたが、自分たちが自ら解決しようとする姿勢に変わり、行政には一緒にやってほしいと提案するようになった。素晴らしいことに幅広い世代の参加者が増えたという効果が出ています。ただ、自治会加入者の増加は変化が見られなかったようでした。


            塩尻市の視察

  塩尻市の方は市民の力を借りるということではなく、国から地方創生のお金をもらいながら、大企業の優秀な人材の力を借りて行政職員の認識刷新を図る方向のようでした。私は飯田市の方向が愛川にはあっているように思いました。

          八ッ場ダムの視察とクラインガルテン

 最後は群馬県の八ッ場ダム建設現場を国交省職員から説明と案内がされました。ダムに沈む470世帯を上に引っ越しさせ、鉄道や道路を上に移動することで宮ケ瀬ダムの2倍もの費用が掛かることが分かりました。しかも、水の保水量は宮ケ瀬が2億トンの半分、1億トンとのこと。利根川の下流が東京の住民の水害から守るといいますが、別の方法もあるのではないか。下流には25ものダムがあるのです。この事業はゼネコンの仕事を作ってやっているように思えてならないのです。

 先に、群馬県長野原町の クラインガルテンやんばについて、説明を受けました。議長から歓迎の挨拶の中で、四半世紀前から国のダムつくりに翻弄されてきた長野原町は、町民同士で対立し、大変困難な中ようやく、八ッ場ダム建設の見返り事業として、温泉施設や都市部から1年間の契約で、農業をやりながら過ごすための施設を作ってもらったとのことでした。

 下の地図で最初説明をうけましたが、左手の中ほどに作る八ッ場ダムがあり、その周囲に25ものダムがあるとのことでした。ダムは100年持つとのことです。(最近は砂を取り除かないと力を発揮できないことが分かってきました。)